一番初めの譜読みの大切さ
なんとなくパーっと最後まで適当に読んでしまうのか。
一音一音の指遣いはもちろん、右手と左手の絡み方や音の重なりなどをじっくり確かめながら読んでいくのか。
初めに曲全体の流れを把握しておくことも大事ですが、まず大前提として楽譜通り正しい音、リズムで弾けるようにしなければならないので、なるべく初めて楽譜を読む時に正しい音とリズムで譜読みするように心がけることが大切です。
漢字や英語の読み方などと同じで、一度こうだ、と思い込んでしまったものを改めて訂正するのは、人間の脳の構造上とても難しいのです。かなり強い意志を持って、絶対に直すぞ!と何度も正しく弾く練習をしなければ直りません。
よくいらっしゃるのが、何度同じ箇所を指摘しても一向に直らない生徒さん。初めの譜読みをいい加減にしてしまい、間違えたリズムや音のまま練習。その後も先生から注意を受けてその場では直すものの、家では楽譜を見ずに暗譜で練習してしまっていることがほとんどです。
暗譜して弾くというのも、仕上げの段階では必ず必要となってくることですが、間違えた音やリズムで暗譜できていても何も意味がないどころか、かえって指が間違えた音やリズムで覚えてしまうため、正しく直すのにも一苦労です。
ある程度弾けるようになっても、必ず毎回の練習の中で楽譜を見て弾く時間を作りましょう。改めて楽譜を読むことで新たな発見があったりミスに気付くことがあります。
ということで、本日のまとめです!
①一番最初の譜読みを丁寧に
→最初に覚えた音やリズムはいい意味でも悪い意味でも忘れにくいです
②音やリズムのミスが見つかったら、放置しないでその場で何度も正しい音を弾いてすぐに直す
→放置すればするほど直すのが難しくなります
③暗譜をしても、毎回楽譜を読む習慣をつける
→楽譜の見落としに気付けたり、新たな発見が得られることがあります
ぜひ譜読みをする際に、少し意識してみてはいかがでしょうか?
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